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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第14章  ~それぞれの幸せのかたち~


 冷たい氷を互の舌で転がしヒンヤリと舌が痺れるなか、合わさるルカの舌は氷で冷えてるのにやはり暖かくて不思議な温度に心は冷めるどころか熱く高鳴ってゆく。


「ん……んぐっ」


 溶ける氷の雫を飲み込みながら、ルカと舌を絡ませいつしか氷はなくなってしまう。

 じわわと互の温度が上がり夢中で舌を絡ませあっていた。


 火照りを抑える為の氷だったはずが、その目的は忘れたかのように甘く熱い口づけは喉の奥までも疼かせてくる。


「やっぱりサクは旨いな」

「…………ルカもね」


 ────いろんな意味で…………


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