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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第2章  ~愛してるって言って?~

「その必要はない」

 遠くの方から声をはる、その方向を見てサクナと執事長は礼をする。

「サク、そんな不届き者ひっぱたいてやれ、二度と近づかないようにな」

 それはどうかと思うサクなであった。

「陛下。それはどうかと…………」

 妙なトコロで意見が一致した。

「レオ、どうだサクは」

「ええ、なかなか筋はよろしいようで」

「そうだろ、サクは身のこなしが軽いからな」

 と、ルカはサクナの手をとり腰に手を回しリードする。躯がふわっと勝手に動く。


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