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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第14章 ~それぞれの幸せのかたち~
「だって……感じすぎちゃう……っ少し待って?」
「…………そんな誘惑して、鬼畜だな……サク」
「だって……」
本当におかしくなりそう。
幾度と愛し合ってきた。
その愛し合う幸福も頂点も全てルカに教えてもらった。
そう、全てだと思っていた……
自分の躯はまだ知らぬ快感があるなんて思いもしなかった。
その快感の深海に溺れそうな戦慄き、しかしその先を見たくもなる自分がいる。
────ルカに溺れてしまいたい。
きっとそれは子作りの為の情事ではない、快楽を求めた性の欲求。
今更、躊躇う必要があるのかはわからないが。