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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第14章 ~それぞれの幸せのかたち~
ルカはふっと微笑み「そうかもな」と呟いた。
「俺も気がついた事がある」
「ん? 何?」
するとルカは臀部と腰のあいま、そこをやわやわとさすり、背骨をじりりと這い上がってゆく。
「ここ、お前……すごく反応する」
「……っ! ふぁっ……あぁ」
背筋に僅かな電流が走った……ビリリと、躯が痺れヒクヒクと小刻みに揺れ動いた。
「サクは後ろも弱かったんだな?」
「き、気づいたって……んんぅ……っ」
精神論の事ではなかった。
「こうしてふたりでいろんな発見するのも愉しい。けど……いよいよ、我慢出来なくなるのが難点だけどな」
そう言いながらもルカは愉しそうに微笑んだ。
「でも……その方がルカらしいよ」
「そ? サクと深い関係になるにはまだ早すぎたかな?」
「…………うん、理屈じゃないんだよきっと。ルカ」
落ち着いて貫禄のある紳士淑女のような情事は、確かに気持ち良く愛に溢れてるかも知れない。
でも、ルカとならきっとどんな行為でも愛情に溢れてる気がする。
少しづつ、そんな関係になれたらいいと思う。
今はまだ、欲望に正直でもいいんだと、いろいろふたりで新しい発見を見つけていければとサクナは思った。