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第14章 　~それぞれの幸せのかたち~

　サクナの脚はルカの腰にしっかりと絡み付かせ、腕はルカの首を強く抱きしめる。
　ルカはグッと掴んだ腰を引き、サクナの首に回した腕で抱きしめ、口付をする前に……

「サク……っ、好きだよ」

　唇が触れた刹那────

　サクナの中に熱い灼熱が勢いよく吐き出された。

「んぅ…………っ！」

　びんっ！　と、ルカの腰に絡めた脚を宙に泳がせ、サクナはルカの精を胎内に感じた瞬間、意識が飛びそうになった。

「ふぅぅ……っ！」

　ドサリッとサクナに重みを乗せルカは荒く息を続けている。

　サクナは脱力しそうな躯に意識を集中させる。


「サク……？　苦しいのか」

「ふぅぅ……まだ、ルカを感じてたい……このまま意識を失うのは勿体無くて……」

「…………そっか……」

　ルカは息を切らしながらも嬉しそうに呟く。