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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第15章 誕生祭 ~舞踏会の華たち~ (前編)
「全部脱がすよ……ナイトドレス着替えなきゃ」
「ん? ナイトドレスに?」
ルカも、ん? っと、首を傾げサクナをベッドに寝かし腰を浮かせナイトドレスを脱がす。
「寝着の方が落ち着く?」
ルカは脚を持ち上げ腿を拭きながらサクナを見る。
だんだん、陛下であるルカに躯を拭かせていることに申し訳なくなってくる。
でも、きっと、ルカは気にもしてないんだろう。
湯浴みをともにすることが日課となったここ最近、ルカはいつもサクナの躯をタオルで拭いてくれる。
その時はサクナもルカの躯を拭いてあげるから別に良いのだが。
それでも、陛下であり、夫となる人に世話をしてもらうのは未だなれない。