この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第15章  誕生祭 ~舞踏会の華たち~ (前編)



「社交界は華やかなイメージですが、その本質は女性の戦場とも呼ばれています。口さがない人達も多く、姫様のことを妬む令嬢もいるかと思われます」

 どうか気になさらぬようにと、ユイナは話しかけてくれた。


 舞踏会には令嬢だけではなくたくさんの貴族が集まる。

 陛下が傍に居てくれる間はいいが、一人になることがあれば気をつけてくださいと。

 ユイナや、数名の侍女はサクナとともに舞踏会が開催される宮殿に入るが、控え室までのこと。
 ケイルも護衛として付き添うが、令嬢たちに囲まれれば一歩引いた場所で待機するのが役目だとか。


「ありがとうユイナ、だいじょうぶ……とは、いい難いけど、私立ち直りは早いほうだから」

 些細な事ですぐ落ち込むけどと、サクナは苦笑しながら言った。

「…………姫様、代々王妃様は名のある公爵家から選ばれていました。誰が見ても申し分ない令嬢でしたがそれでも妬む方はいるのです。中には塞ぎ込み社交界から遠ざかる王妃様も少なくありません」

 爵位の持たぬサクナには、それ以上の批判があるやもしれないと。



/780ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ