この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第2章 ~愛してるって言って?~
執務室に戻るなりルカはサクナの唇を塞ぐ。
「……ルカ、ここではダメだって……」
しっとりと触れるだけのキス、サクナは唇を離しルカを見上げながら言った。
「口づけはいいだろ?」
ブロンドの髪が再び揺らしルカはサクナの下唇を摘む、彼の熱を感じ甘い吐息がかかる。
鼻腔をくすぐる甘い香りが漂えば、サクナの抗う気持ちまでも奪われてゆく。
ルカはサクナを抱きかかえ、執務室の隣にある寝室に移動する。
「…………ルカ!?」
突然浮いた躯に驚きサクナは悲鳴をあげた。
「レオに抱かれた躯を消毒しなきゃ」
「…………抱かれたってダンスでしょ?」
「でも、抱かれただろ?」
執務室より少し広めの部屋。
部屋の中央にあるキングサイズのベッドの上、ルカはサクナを抱えたままあがり腰を下ろす。