この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第15章  誕生祭 ~舞踏会の華たち~ (前編)


 今のリキマシア国の医療技術では着床より少なくとも二週間、もしくは予定日の遅れでしかその判断は出来ない。
 予定日の遅れは個人差がある。
 健康体のサクナは月ものの遅れ等もなく、予定日が過ぎればほぼ確定だと思われる。



「もしヴァミンの出没お前の体調不良によるものなら、もっとお前自身が異変に気づく。でも、そうじゃないとしたら…………可能性は否定できない」


 サクナに限ってのことだが、祈り姫として全盛期のサクナはヴァミンを完全に抑えることが出来る。

 今日は朝早くに出かけたにも関わらず、ヴァミンが出没した。だから、サクナは体調不良なのかもしれないと思った。


「よ、喜んで……良いのかな……」


 可能性だけだとしても、ルカの子を宿ったかも知れない。それだけでも嬉しくなる。

 そんな状況じゃないのは百も承知だ。

「当たり前だろ……ありがとうサク」

 ルカはふっと笑い、サクナを再び抱きしめた。

 単純なものでそうだと訊くとお腹がやけに暖かく感じる。ここに生命が宿ってる……愛すべき人との間に恵みを受けたんだと。


/780ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ