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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第17章 ~久しぶりの再開、そして~
無花果の間に帰る途中、
「じゃあね、サクちゃん。お母さん達、ケイルくんのお屋敷に戻るわ」
「えっ、お昼一緒に食べないの?」
「ふふ、野暮なこと言わないのっ、また後で遊びに来るからね」
あ……気を遣ってくれるんだ。
母たちと別れ、サクナはひとり無花果の間に帰る。
サクナはソファに座りルカの帰りを待つことにした。
夏の眩しい太陽の陽射しが窓から降り注ぐ。
サクナはいつの間にかウトウトと眠くなってきた。