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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第17章 ~久しぶりの再開、そして~
「…………っ甘い」
「ん……?」
いつの間にか寝ていたらしく、まぶたをうっすらと開けると目の前にルカがいた。
ソファの上でうたた寝していたサクナにおいかぶる様にして、まぶたを開けた彼女と視線を合わす。
「あ……お帰りなさい」
「ただいま」
「ごめんなさい寝てて」
「ううん、それよりサク……物凄く旨そうな匂いがするんだけど」
サクナは、はっとする。
ルカの獣じみた嗅覚を忘れていた。
「そ、そう?」
「うん……チョコの匂い、旨そう……」