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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第17章 ~久しぶりの再開、そして~
サクナはバレやしないかドキドキとする。
そんななか、ルカはよほど甘い匂いが気に入ったのか、サクナの身体にスリスリと顔を埋めすり寄せる。
「ルカ……くすぐったいよ」
「だって、凄くいい匂い……食べたいぐらいだ」
「食べたいの……? お腹すいたのならお昼にする?」
何とかサクナは話をずらそうとさり気なく言う。
「……喰いたいのはお前だし」
ルカは、摘むように唇を合わせた。
「やっぱりチョコ味だ、サクお菓子食べてたの?」
「うん……」
「それでか、甘くていい匂い……いいな、俺も食べたいな、そのお菓子」
ルカは気付いてるんじゃないだろうか、そんな気がしてきた。
もとよりルカは感のいい方、サクナはヒヤヒヤとする。