この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第17章  ~久しぶりの再開、そして~


「ハートだ」

 ルカの前にクッキーの包みを広げ差し出す。
 彼はクッキーをマジマジと見つめている。

 何となく、そのあからさまな形に恥じらいを感じてくる。余りにもルカが凝視しているからだ。


「食べないの?」

 ルカはクッキーから、サクナに視線を移す。

「どうせなら食べさせて欲しいな。ハートだし」

 ニコッと笑顔でおねだりする。
 その理由は、わかるようでわからない微妙だった。

 サクナはクッキーを手に取り、ルカの口に運ぶ。

「手? 口移し……っ」

 サクナは問答無用でルカの口にクッキーを放り込んだ。
 ルカはフッと笑い、サクサクと軽快な音をたてクッキーを食べる。

 ごくんっと呑み込み、ルカは満足そうな嘆息を洩らす。

「ごめんサク……月並の言葉しか浮かばない」

「月並?」

「幸せの味だ……旨いよサク」


 ────月並なんだ……その言葉。
 
 
 
/780ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ