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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第2章  ~愛してるって言って?~


 しかし、そんな心配をする余裕が直になくなる。
 グチャグチャとルカの指が抜き差しされるたび襞が震え、それが波音となり全身にさざ波を広がらせる。

「……ん……んんっ」

 熱い内部が戦慄く。

 ルカの指に絡みつき抜かれるたび逃すまいと咥え込む。再び押し込まれそれが甘く戦慄く。

 いつの間にか異物感は消え、指は滑らかに内部を擦り立てた。気まぐれに動く指にサクナの躯が悦楽を覚えた。

 熱い吐息が洩れ、愉悦が下肢から沸き上がる。
 躯が熱くて蕩けてしまいそう。

 乱れてくる息が、苦しいのに……その、もっと奥がジンジンと疼く。

「……物足りない?」

 くちくちと、指を動かしながら真っ直ぐに見つめられ尋ねられると、羞恥が増す。

 こんなに……淫らな行為を悦んでいいのか。

「もっと……奥を触って欲しい?」

 ルカは何故自分の気持ちがわかるのだろうか。

 だけど、自分から求めるのは恥ずかしくて仕方ない。喉をコクっと鳴らしサクナはルカを見つめる。

「欲しい?」

 サクナは小さく頷くと、ルカはふっと微笑み返してくる。

 もう、どうにかなってしまいそうだ。

 指の付け根まで奥まで入り恥部に掌が当る。
 ルカはそのまま奥を、チクチクと小刻みに動かす。

「はぁっ、ふぁ……ぅ」

 とめどなく溢れる甘い感覚に、昂る熱、滲みでる蜜も、ルカに与えられる悦にサクナは躯をびくびくと悶えさせた。

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