この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第18章 ~混迷~


「本当に、あなたが……」

 自分で言っておきながらなんだが、実際に目の当たりにすると、それはにわかに信じ難い光景に変わる。

「そんなに驚くほどの事でもありません。想像しうることは現実となる。現実は小説より奇と申すでしょ?」

 皆が訝しげにミモリを見るなか、クスリと彼女は笑いながら言う。

「王宮を襲っているヴァミンも?」

「ええ……」

「王宮の外にも?」

「いいえ、目的を遂行するためですから、民にはなんの関係はありません」

 関係ない……無駄な事はしない。
 しかし、既にミモリは身勝手な事をしている。
 自身の目的のため、無関係な人達を襲っているのだ。そんなこと許される行為ではない。

「目的とはなんなのです。内乱でも起こすつもりですか?」

「……それは違うわ、陛下に恨みがあるわけじゃない」

 その言葉にどれほど真実味があるかはわからないが、ミモリのしていることはどう考えても陛下への裏切りでしかない。

/780ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ