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第18章 ~混迷~

　自暴してるわけじゃない。
　何もしなければ、何も見えてこない。
　
　ミモリの目的はわからない。
　だからと言って、抵抗し続けるのはミモリの言う通り無理だ。

　サクナも母も、祈り姫として人を傷つけることは出来ない。ユイナも、戦士として強いが術者のミモリにはかなわないだろ。

　活路がなければ自ら作り出すしかない。

「いいでしょ。但し、わたしも時間がありません、治癒はジュリアン様に。姫様はわたしについて来て下さい」

　────時間がない？
　首を傾げたくなるがサクナはコクっと頷いた。