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第19章 　~歪んだ愛慕、愛執は星を狂わす~

　ミモリが、サクナを利用しようとしていることはわかっていた。だが、まさかコスモ国と繋がっているなど考えもしなかった。

　もしも、あのまま連れ去られていたら────


　そう思うと、震えが止まらない。

　サクナはルカが必ず助けてくれると信じていたからこそ、ミモリの真実を打ち破るため、あえてそこに飛び込もうとした。

　例え、コスモ国に連れ去られてもきっとルカは助け出してくれる。

　だが、それは────

　国と国の争いに発展しただろう。

　彼女が口を閉ざす訳だ。
　計画が失敗に終われば、コスモ国はリキマシア国に抗う術はない。