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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第2章  ~愛してるって言って?~


「サク、小さい頃と変わんないんだろうな」

「失礼ね、成長してるよこれでも」

「そうじゃない、心を暖かくさせる。きっとお前の笑顔で癒されたヤツいると思う」

「…………そう? でも、ルカのほうがそれに近いかも」

 ルカは「そっか」と、微笑む。

「でも、忘れたくせに」

「何を?」

「何でもない…………サク、キスしていい?」

 何を今更、と思いつつサクナは頷く。

 ルカは綿毛のように優しく触れた。

「サク、俺のキス好き?」

「う、うん……好きよ」

「俺も、好きだよサク」

 そう、嬉しそうに微笑みルカは言った。

 よくわからないけど、とても心が満ちるほどその言葉は優しく心を揺さぶった。


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