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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第22章 ~二人の未来~


「サク、寒くないか?」

「ううん、だいじょうぶ」

「……んじゃ、暖めて俺ちょっと寒い」

 言いながらも、ルカはサクナを抱きしめる。

「あ……これじゃ、ルカ暖かくないよ」

「ん? そっか……じゃあ、もっと暖めて?」


 ルカはサクナの唇に掠めるように触れる。


「変わんないなサクは、そろそろ慣れてもいいんじゃない?」

「……だ、だって」

「うそ、本当はそのままがいい。いつまでも可愛いよサク」

「……ん、んぅ」



 
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