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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第3章 ~偽りの気持ち~
「サク、少し早いけど祈祷所に行くか?」
「うんいいよ」
「なら、部屋で待ってるから着替えたら来いよ」
ルカはもう一度サクナに軽くキスをし、くしゃくしゃと頭を撫でる。
そして立ち上がり部屋を出ていった。
サクナはふーっとため息をつく。
正直躯がダルい。初めての情事に下半身にも違和感がある。
────頑張らなきゃ。
サクナは気合を入れ着替えをする。
その時ふと思う。
やっぱりルカが着替えさせてくれたんだよね。
肌のスッキリとした感じもあり、ルカが躯を拭いたのだろうか。そう思うと恥ずかしくもあり、陛下にそんなことをさせてしまったのかと思うと申し訳なさも感じる。