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女性教師の逢瀬
第2章 罠
でも、間を置かず、その圧迫感は無くなる。不本意に、あらゆる官能的な接触から開放された私は、畳の上で躰を回して、正樹くんと向き合う。
「林崎くん、どうしたの、こんな事して。」
私の口は、まだ教師でいる。私を跨ぐ格好で四つん這いになっている正樹くんは、罪悪感に苛まれた顔をして、言葉に詰まっている。これでいい。あくまでも襲ったのは正樹くん。私は被害者。
「林崎くん、こんな事しちゃだめでしょ。」
これが最後。もう一度、正樹くんに、彼が加害者である事を認識させる。それから、彼を受け入れて……。
「せ、先生がいけないんだ。こんな格好してるから…。」
言い訳をしている。正樹くんは、自分が加害者だと認識している。チョット可愛そうだが、思惑通り事が運んだ。このために購入したコスチュームも、十分役に立った。これでいい、これで思いっきり、正樹くんと一緒に肉慾に溺れられる。

「僕、先生の事が……、先生の事がずっと好きで…、」
あら、これは意外。まあ、高校生の好きなんて、他愛のないもの。でも、好きと言われると、チョット嬉しい。
「そ、それで…、ずっと、先生とこうゆう事したくて…、」
正樹くんも、私としたかったのか。
「それで…、先生の家で二人っきりになって…、先生が、こ、こんな、輪郭がはっきりする服着て…、」
それは、全て私の謀。
「それで、ぼ、僕、我慢できなくなって……。せ、先生が…、先生が…、こんな格好で…、先生が……。」
そう、こうして正樹くんに罪悪感を抱かせるのも、私が仕組んだこと。でも、少しやりすぎたかな。
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