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第1章 88

セーラー服・体操着/ブルマー・スクール水着、三種の神器重ね着 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(wikipedia)』より
「なにこれ?」
「……えっと」
「え? なんでこんなの持ってるの? というかどこから出したの?」
「そ、それは――」
「まさかとは思うけど、お兄ちゃん。これを着てみて欲しいとかじゃないよね?」
妹は俺をジト目で見つめている。その瞳には『この変態が!』という感情がありありと浮かんできていた。……うん、まあそうなりますよねぇ……。
「いや! 違うぞ!」
俺は慌てて首を横に振る。
「じゃあ何に使うつもりなの?」
「うっ……」
「ほらやっぱり……もういいわ。どうせ私が止めても使うんでしょ? だったら最初から自分で使えば良いんだし……はい、あげるから好きにしてちょうだい」……そう言って妹は自分の部屋へと戻っていった。
そして俺は自室に戻って考える。
(くっ……まずいことになった……このままではせっかく買ったコスプレ衣装が無駄になってしまうじゃないか!!)
しかしだ。一度着てみたくて買ったものなのだ。これを使わない手はない! そこで俺はふと思いつく。
(そうだ! ここは妹の目を欺いてこっそり使おう! そうすればバレないはずだ!……よし、そうと決まれば早速準備に取り掛かるとするかな♪)
こうして俺の計画が始まった。
**
***
次の日、学校が終わるとそのまま家に帰った。制服のままだが、今日はそのまま着替えずにリビングへと向かう。するとそこにはソファに座ってテレビを見る妹の姿があった。
ちなみに今日の朝ごはん当番は妹だったので、既に昼食の準備をしているところである。
「ただいまー」
「おかえりなさい」
「お母さん達は?」
「お父さんなら会社だよ。お母さんも仕事みたいだから夕方まで帰ってこないと思う」
「そっか。わかった」
親父はまだ単身赴任中なので家にはいないのだ。
「それで? どこか行ってたの?」
「ああ、ちょっとね」「ふぅん……ところでさぁ、お兄ちゃんの部屋って掃除したっけ?」
「え!?︎」
ギクッとなる俺。
(しまった! いつも通り何も言わずに入ったから忘れてたぜ……でも大丈夫だ! 証拠隠滅はすでに終わってるはず!)
内心冷や汗ダラダラだったが、平静を装って答える。
「してないんじゃないかなぁ〜多分だけど〜」
「なにこれ?」
「……えっと」
「え? なんでこんなの持ってるの? というかどこから出したの?」
「そ、それは――」
「まさかとは思うけど、お兄ちゃん。これを着てみて欲しいとかじゃないよね?」
妹は俺をジト目で見つめている。その瞳には『この変態が!』という感情がありありと浮かんできていた。……うん、まあそうなりますよねぇ……。
「いや! 違うぞ!」
俺は慌てて首を横に振る。
「じゃあ何に使うつもりなの?」
「うっ……」
「ほらやっぱり……もういいわ。どうせ私が止めても使うんでしょ? だったら最初から自分で使えば良いんだし……はい、あげるから好きにしてちょうだい」……そう言って妹は自分の部屋へと戻っていった。
そして俺は自室に戻って考える。
(くっ……まずいことになった……このままではせっかく買ったコスプレ衣装が無駄になってしまうじゃないか!!)
しかしだ。一度着てみたくて買ったものなのだ。これを使わない手はない! そこで俺はふと思いつく。
(そうだ! ここは妹の目を欺いてこっそり使おう! そうすればバレないはずだ!……よし、そうと決まれば早速準備に取り掛かるとするかな♪)
こうして俺の計画が始まった。
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次の日、学校が終わるとそのまま家に帰った。制服のままだが、今日はそのまま着替えずにリビングへと向かう。するとそこにはソファに座ってテレビを見る妹の姿があった。
ちなみに今日の朝ごはん当番は妹だったので、既に昼食の準備をしているところである。
「ただいまー」
「おかえりなさい」
「お母さん達は?」
「お父さんなら会社だよ。お母さんも仕事みたいだから夕方まで帰ってこないと思う」
「そっか。わかった」
親父はまだ単身赴任中なので家にはいないのだ。
「それで? どこか行ってたの?」
「ああ、ちょっとね」「ふぅん……ところでさぁ、お兄ちゃんの部屋って掃除したっけ?」
「え!?︎」
ギクッとなる俺。
(しまった! いつも通り何も言わずに入ったから忘れてたぜ……でも大丈夫だ! 証拠隠滅はすでに終わってるはず!)
内心冷や汗ダラダラだったが、平静を装って答える。
「してないんじゃないかなぁ〜多分だけど〜」

