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第1章 88

「あっそう。じゃあお兄ちゃんはご飯抜きでいいよね?」
「えぇっ!?︎ ど、どうして!?︎」
「だって今言ったじゃん。部屋には何もなかったけど、もし何かあったら大変だし……」
「ぐぬぬ……」
(マズイぞこれは……なんとかしないと……)
「あ、あれは違うんだよ!」
苦し紛れに言い訳をする。
すると妹はため息をつくと呆れたように言う。
「"あの"っていうことは他にも何かあるんだね?」
チラリと視線を向けると妹はジト目でこちらを見つめていた。……はい、ダメですねコレは。
その後、洗いざらい白状させられた結果、結局コスプレ衣装を使う許可を得ることはできなかった。
仕方ないので後日また改めて使用許可を得ようと思ったのだが、なぜか今度は両親共に帰らず1日中2人っきりで過ごすことになってしまった……なぜだろう? 夕食を終えて部屋に戻る。時刻は既に午後9時を過ぎていた。
「あー疲れた……これからどうしようか……」
1日中妹と一緒だったため、精神的にも肉体的にも疲労困ぱいしている状態だ。
「う~ん……とりあえず風呂入って寝るか!」
そう思い立ち、着替えを持って部屋を出る。そして脱衣所に入り服を脱ぎ始める。……その時だった。
ガチャっと扉を開ける音が聞こえたかと思うと、誰かが入ってきた。振り返るとそこに居たのは妹の優菜だった。
「……」
無言で入ってくる妹を見て硬直する俺。しかしすぐに我に帰ると声をかける。
「ちょっ―――なんでお前がここにいるんだ!?︎」
「なんでって、私も入るからだけれど」
当たり前のように答えてくる妹。しかし、そんな妹の発言を聞いて俺は思わず叫ぶ。
「はぁっ!?︎」
「うるさいなぁ。近所迷惑になるでしょうが」
「いやいや、それどころじゃないだろ! 何考えてんだお前は!!」
「何って……お兄ちゃんこそ何考えてるのよ……まさかとは思うけど―――」
妹は俺のことを睨みつける。
「私の裸が見たかったわけ……?」……はい、その通りです。なんて言えるはずもなく俺は顔を背ける。すると次の瞬間、妹の拳が飛んできた。
ドカッ!!
「グハッ!?︎」
鳩尾に一撃を食らった俺はその場に倒れ込む。そして悶絶しながら床の上を転げ回った。そしてそのまま数分が経ち、ようやく痛みが引くと俺は涙を浮かべながら顔を上げた。
そこには仁王立ちで立っている妹の姿が…… 俺は腹を押さえつつ立ち上がる。
「えぇっ!?︎ ど、どうして!?︎」
「だって今言ったじゃん。部屋には何もなかったけど、もし何かあったら大変だし……」
「ぐぬぬ……」
(マズイぞこれは……なんとかしないと……)
「あ、あれは違うんだよ!」
苦し紛れに言い訳をする。
すると妹はため息をつくと呆れたように言う。
「"あの"っていうことは他にも何かあるんだね?」
チラリと視線を向けると妹はジト目でこちらを見つめていた。……はい、ダメですねコレは。
その後、洗いざらい白状させられた結果、結局コスプレ衣装を使う許可を得ることはできなかった。
仕方ないので後日また改めて使用許可を得ようと思ったのだが、なぜか今度は両親共に帰らず1日中2人っきりで過ごすことになってしまった……なぜだろう? 夕食を終えて部屋に戻る。時刻は既に午後9時を過ぎていた。
「あー疲れた……これからどうしようか……」
1日中妹と一緒だったため、精神的にも肉体的にも疲労困ぱいしている状態だ。
「う~ん……とりあえず風呂入って寝るか!」
そう思い立ち、着替えを持って部屋を出る。そして脱衣所に入り服を脱ぎ始める。……その時だった。
ガチャっと扉を開ける音が聞こえたかと思うと、誰かが入ってきた。振り返るとそこに居たのは妹の優菜だった。
「……」
無言で入ってくる妹を見て硬直する俺。しかしすぐに我に帰ると声をかける。
「ちょっ―――なんでお前がここにいるんだ!?︎」
「なんでって、私も入るからだけれど」
当たり前のように答えてくる妹。しかし、そんな妹の発言を聞いて俺は思わず叫ぶ。
「はぁっ!?︎」
「うるさいなぁ。近所迷惑になるでしょうが」
「いやいや、それどころじゃないだろ! 何考えてんだお前は!!」
「何って……お兄ちゃんこそ何考えてるのよ……まさかとは思うけど―――」
妹は俺のことを睨みつける。
「私の裸が見たかったわけ……?」……はい、その通りです。なんて言えるはずもなく俺は顔を背ける。すると次の瞬間、妹の拳が飛んできた。
ドカッ!!
「グハッ!?︎」
鳩尾に一撃を食らった俺はその場に倒れ込む。そして悶絶しながら床の上を転げ回った。そしてそのまま数分が経ち、ようやく痛みが引くと俺は涙を浮かべながら顔を上げた。
そこには仁王立ちで立っている妹の姿が…… 俺は腹を押さえつつ立ち上がる。

