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バーチャル世界
第1章 1
「ローレンシアさんの学校の体操服って今どきブルマーだったんだ」と言ってしまったことに、智菜は自分で気がついた。「ううん、違う。……でも何でこんなものがあるのかしら」……そうか、これは現実の世界のこと。でも、ゲームの世界だから。……そういえばこのゲームを作った会社は、ゲームのリアリティを上げるために、現実にはないアイテムをどんどん追加していくと聞いたことがある。もしかしたらそのせいかもしれない。
「い、いつまで見ているんです」
「ブルマーの下は何かなあ」
春奈は容赦なくローレンシアを剥いた。スカートは完全に破れ、体操服もブルマーごと剝ぎ取られる。ローレンシアは下着の代わりにスク水を着ていた。
「やっぱり水着なんだ……」「当たり前です!」……さっき見たリアクションよりはかなりましだけど、やっぱり少し怒っているみたいだ。
それにしてもどうしてスク水?……まさかこれってこの会社が用意したものなんだろうか。そんなことを思いながら今度は上半身の方を確かめてみることにする。
するとそこには信じられないものが広がっていた。「こ、これって、裸!?」「えーッ、そっちは普通に服を着ているんですね。じゃあさ、これもゲームの中ならありうるよね」
智菜の手の中には白い布きれがあるだけだった。それは紛れもなく全裸の女性が身に着けていなくてはならない物で……。そう、つまりそれは、女性用ショーツであるはずで。
智菜の顔が一気に真っ赤になったのを見て、ローレンシアはあわわっと驚いたような表情になって両手で胸を隠す。
智菜は、自分の中の好奇心と、そしてなぜか湧き上がってくる後ろめたさとを比べていた。……この人の体、リアルすぎるよ……。
でも、ここまできたんだから、ちゃんと最後まで確認しないと!「あのさ、ローレンシアさん……お願い。私もあなたと一緒にやってみたいの」
そういうと智菜は自分のブラウスを脱いだ。
「きゃっ」と叫んでローレンシアはまた顔を覆ってしまう。……指の隙間から見てるくせに。「一緒にやっていいでしょ?」
智菜が聞くと恥ずかしそうにもじもじしながらローレンシアが言った。「でしたらまず、私の方も脱いで頂かないと。それと……出来ればパンツだけはこのままでいて下さいますよう、……その、恥ずかしいです」と
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