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ただ犯されたいの
第11章 【興味本位でカラダを売ったら相手が親友のお父さんだった】





初めて入る親友の家もかなり裕福そう。
広い敷地内に一軒家と少し離れたところに別宅も見えた。
そういや瞳も一人っ子でお嬢様なんだよな。
それなりにお嬢様あるあるは共感出来る事だらけだったのを思い出した。




ベットに寝かせた後はキッチンをお借りして卵がゆを作った。
生理痛も重なったみたいで辛そう。
とりあえず消化の良いものを食べさせた方が良いと思った。




「本当にありがとう」




風邪で寝込んでも一人っ子は常に一人なんだよね。
両親は共働きで仕事に追われてる。
我儘なんか言えない。
食べさせてもらってる身だって事は百も承知だから。




「あ、パパ早く帰ってきてくれるみたい、今ライン返ってきた」




「そうなんだ、あれ、ママさんは?」




「あぁ、うち今別居中なんだ……ママはアパレルブランド起ち上げて社長しててマンション借りてるし中々帰ってこないわ、最後に会ったのは学校の個人懇談の時かな」




「じゃ……いつも一人?パパさんも遅いんでしょ?」




「うん、まぁ、慣れた…かな、一人っ子あるあるじゃん?」




「瞳が嫌じゃなければ私泊まりに来るよ?あ、瞳が泊まりに来てくれても良いし」




「えっ?マジ?それめちゃくちゃ良いじゃん!嬉しい!」




私に出来る事なんてそれくらいの事だから。
寂しい気持ちは募らせてはダメ、どこかで要領良く発散させていかなければ己を保っていられなくなる。
瞳には私みたいに誰かに抱かれる事で発散したりはしないで欲しいから。




一階の方でバタバタと音が聴こえてきた。




「あ、パパかも」と言うのでちゃんとご挨拶しなければ…と立ち上がった。
コンコンとノックして入ってきたのはスーツ姿の瞳のパパさん。




「瞳!?大丈夫か!?倒れたって…聞…いて」




バチッと目が合ってお互い硬直しました。
何で……こんなところに。
動揺して言葉も出ません。
ただただ互いに見つめ合ったまま。




「あ、パパ!紹介するね?私の親友、斎藤彩香ちゃんだよ!今日此処まで送ってくれたの」




「あ……そうか、すみません、娘が迷惑掛けたみたいで」




ぎこちない挨拶。
山本さんが先に言葉を発したので慌てて私も釣られて言う。




「斎藤です、瞳さんにはいつもお世話になっていま
す」







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