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ただ犯されたいの
第11章 【興味本位でカラダを売ったら相手が親友のお父さんだった】





え、ちょっと待って、こんなに運転荒い人なの?
結構スピード出してて同乗していて怖い。
人気の居ない夜景スポットなんかに来て停車した。




「歳……誤魔化してたんだね」




「ごめんなさい」




「はぁ……」とハンドルに顔ごと伏せている。
「まさかの娘と同級生かよ」ってごもっともです。
再び私の方を見て「娘には言ってないよね?」と確認してくる。
頷くと安堵の溜め息を吐いていた。




「で、関係終わりたいの?もうこうして会ってくれたりしないんだ?別れを言いに来たんでしょ?」




全て気付かれていて、なら話が早いと思いもう一度頷いた。
すると膝の上にあった手を握られる。




「俺は遊びのつもりでキミを抱いた訳じゃないよ?そりゃ20歳と思い込んでいたら高校生だったって事実にびっくりはしてるけど嫌ならもうセックスはナシで良いからこうして会って話さないか?デートくらいは良いだろう?」




「いや………無理です、山本さんはもう、瞳のお父さんだから……あ、お金も返します」




「いや、それは良いよ、返されても困る……キミとの関係がお金なら払い続けるよ」




自分の娘と同級生だと知っても尚、会いたいって何?
ご飯食べて喋るだけ?絶対嘘じゃん。
そう言って守った大人なんて居ないよ。
どうしよう、瞳の顔がチラついて離れない。
断ち切らなきゃ。




「もし、俺が瞳の父親じゃなければまだ会ってくれてた?」




「はい……」




「残念ながらそれは消せない事実だ……でもキミとはまだ繋がっていたいと思う俺は気持ち悪い?」




「いえ、気持ち悪くなんかないです……でも瞳の為にも解消するべきだと思います」




「瞳の事、大事に思ってくれてるんだね、ありがとう……でも今の俺には解消する勇気も余裕もないんだ……キミに会えないのは辛いな」




何度話し合いをしても最後まで平行線でした。
すんなり受け入れてもらえると思っていたのに真逆の事を言われる。
とりあえず連絡が来ても何かと理由を付けて断れば良いかなとも思えてきた。
納得した別れじゃなかったけど、
いや、まだ別れられた訳じゃないけど自然消滅でフェードアウトする方向でって自分にそう言い聞かせた。









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