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ただ犯されたいの
第11章 【興味本位でカラダを売ったら相手が親友のお父さんだった】
ほとぼりが冷めるまで……なんて言葉もあるけど、私にはそんなの関係なくて。
一番良いと思っていた山本さんが使えないんじゃ、次は誰かに抱かれるまで。
毎日送られてくるメッセージの中から厳選してピックアップして会っていた。
だいたい40代が多い。
もう50代は止めておこう。
軽い気持ちで何人かとご飯を食べてお金貰ってセックスした。
リアルじゃ彼氏なんて候補も居ないし、段々と私もお金くれないんならセックスする意味ないとまで思うようになっていった。
恋だの愛だの鬱陶しい。
避妊さえちゃんとしてくれれば挿れて良いよ。
凄い大きな人も居れば曲がってる人も居る。
ツルツルの人も居たしお臍まで繋がってて毛深い人も。
退屈だなって思えばメッセージ返して会ったりしてた。
でもたまに濡れてないのにいきなり挿れてこようとするオジさんが居て、これがハズレかと思い知った。
「避妊するけど顔射して良い?」はギリ無理だった。
何であの臭くて気持ち悪い精液を顔から浴びなきゃならないの?
お金上乗せされても拒否する。
あんなので興奮するんだ?
そんなある日。
親友の瞳が泊まりにおいでと誘ってきてくれた。
「親帰ってこないし暇なの」って言うからホッとして泊まりに行く事にした。
ママさんは相変わらずで社長業に明け暮れているらしく、パパさんは海外へ出張中だと聞いた。
夜中遅くまでお喋りして瞳が先にウトウトと眠りについた。
私はやっぱり人の家だと枕も違うので寝つきにくい。
テーブルの上のコップやお菓子の袋などを片付けていた。
そしたら、聴こえるはずのない物音と足音が聴こえてきた。
その音はゆっくり近付いて来てやっぱりドアを開けるのです。
びっくりして声が出ませんでした。
何故なら、そこに立っていたのは海外出張へ行っているはずの瞳のパパさん、山本さんが居たのです。
「やっぱり……泊まりに来ていたんだね」
第一声でもう、怖いと思いました。
瞳は寝てる。
山本さんと2人きり。
あの車の中で話し合った以来だ。
連絡を断ち切った事、怒ってるのかな。
「ちょっと来てくれる?」
「え?」
「良いから、瞳が起きる前に話したい」
そう言われ従う他ありませんでした。