この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あなたは人類最後の希望です
第2章 夫婦なのに子供が生まれない
食事の後、僕とマンコさんは簡易ではあるが結婚式を挙げ、婚姻届けを国に提出した。
「マンコさん、あなたが好きです」
「チンポさん、私も、です」
僕とマンコさんは手をつないで仲良くマンション内を散歩したり、一緒に室内で映画を見たり、マンション内のジムで一緒に運動したりと楽しく過ごし、夜は同じベッドで抱き合って寝た。ベッドの中では、僕もマンコさんもパジャマを着ていた。
こんな日が、半年ほど続いた。

「うーん」
マンコさんは悩んでいた。僕と夫婦になり半年も経つのに、なぜか子供を妊娠しない。
天から届くはずの赤ちゃんが、いつまで経ってもマンコさんのお腹に宿らないのだ。
「私たち、夫婦ですよね?」
「そうです、僕とマンコさんは正真正銘の夫婦です」
「うーん…」
国から
「いつになったら妊娠するのか?おまえら、ほんとうに夫婦なのか?偽装結婚じゃないのか」
という詰問状が毎日届いていた。
マンコさんはそういう職務上のことでも悩んでいた。毎日昼に1時間だけ近くの役所に出勤するのだが、上司から毎日責められているという。

僕とマンコさんは、毎夜就寝前に天に祈りを捧げていた。
「どうか、赤ちゃんをお授けください、私たちは仲の良い夫婦です」
コウノトリの写真を部屋に飾って拝んだり、していた。

「そうだ、あれを忘れてた」
僕はふと気づいて、マンコさんに言った。
「なんですか?チンポさん」
「結婚してから一度もマンコさんと一緒にお風呂に入っていないことに気づきました」
「そういえば、そうですね」
実はこの部屋は広いのに、お風呂が超狭くて湯舟が一人で入るだけの大きさしかなくて、洗い場も一人スペースしかなくて、やむなく一人で入っていたのである。

「広いお風呂がある場所に行きましょう。温泉に行っていいですか?」
温泉となると、国から外出許可を取る必要がある。
「それじゃ、私がさっそく許可を取ってきます。今日、温泉に行きましょう」

午後、僕とマンコさんは国の公用車でマンションを出て、温泉地に向かった。
車窓の風景は、僕の記憶にない場所だった。
「ここは、どこですか?アキツシマですか?」
アキツシマは、僕が生まれ育った場所で4つの大きな島で構成されている。
「じつは、東大陸の山沿い地方です」
東大陸は、アキツシマのはるか東方にある。
やがて車は、間欠泉が噴き出す温泉地に到着した。
/19ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ