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甘美な誘惑、羞恥のエクスタシー
第1章 もうひとつの顔
「今日も奥様のあの声が聞きたいな」

「ええ、ちゃんと用意していますよ」

中年男性とそんなやり取りをして、北条がバッグから小型のコードレス電マを取り出す。

「女性同士の方がいいだろうから、お願いしますね」

スイッチを入れてヘッドがブルブル振動している電マを北条がみくに向かって差し出す。
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