この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
明日奈
第1章 セーラー服上着とスカートを履いて完成した。

「これプレゼント」と言って直枝は紙袋を差し出した。中には綺麗にラッピングされた箱が入っている。
「お、サンキュー。開けていいか?」
「うん」
和人はリボンを解くと中から黒いネクタイが出てきた。
「お、いいじゃん」
「お兄ちゃん、最近ネクタイしていないでしょ。だから」
「おお、よく覚えていたな」
「当たり前でしょ。お兄ちゃんのことだもん」
「はは、そうか。じゃあ、早速使わせてもらおうかな」
「うん、どうぞ」
和人はスーツを脱ぐと、シャツの上からそれを締めた。
「どうだ?」
「うん、すごく似合ってる」
「ありがとう」
和人が笑顔を見せる。直枝は思わずドキッとした。
「ん?どうかした?」
「う、ううん。なんでもない」
「そっか」
和人はそう言うと、直枝の頭を撫でた。
「え、あ、その」
「よしよし」
「も、もう、子供扱いしないでよぉ」
「ははは」
和人は笑いながら、直枝の髪を指で軽くすいた。
「うう」
直枝は真っ赤になった顔を両手で覆うと、
「お兄ちゃんのバカ」と呟いた。
和人は直枝の肩に手を回すと、
「さて、じゃあ帰ろうか」と言った。
直枝がこくりと首を振る。
「それじゃあ、失礼します」
「はい、お気をつけて」
「直枝さん、またいつでも遊びに来てくださいね」
「あ、はい。ぜひ」
直枝の両親が玄関先で見送る。
和人と直枝はもう一度挨拶すると、直枝の自宅へ向かって歩き始めた。
「あ、そうそう。お兄ちゃん」
「ん?」「はい、これ」
直枝は持っていた紙袋を和人に差し出す。
「お、ありがとう。なんだろ?」
和人はガサガサと中身を取り出した。
「お兄ちゃんの好きなものってわからないから、無難に食べ物にしたよ」
和人が取り出したものは、チョコレートのかかったドーナツだった。
「お、いいな。ちょうど甘いものが食べたいと思っていたところだ」
「良かった。私も大好きなんだ」
「それじゃ、いただきまーす」
「どうぞどうぞ」
二人は並んで歩道を歩く。夕焼けに染まりかけた空がとても美しかった。
終わり。
「お、サンキュー。開けていいか?」
「うん」
和人はリボンを解くと中から黒いネクタイが出てきた。
「お、いいじゃん」
「お兄ちゃん、最近ネクタイしていないでしょ。だから」
「おお、よく覚えていたな」
「当たり前でしょ。お兄ちゃんのことだもん」
「はは、そうか。じゃあ、早速使わせてもらおうかな」
「うん、どうぞ」
和人はスーツを脱ぐと、シャツの上からそれを締めた。
「どうだ?」
「うん、すごく似合ってる」
「ありがとう」
和人が笑顔を見せる。直枝は思わずドキッとした。
「ん?どうかした?」
「う、ううん。なんでもない」
「そっか」
和人はそう言うと、直枝の頭を撫でた。
「え、あ、その」
「よしよし」
「も、もう、子供扱いしないでよぉ」
「ははは」
和人は笑いながら、直枝の髪を指で軽くすいた。
「うう」
直枝は真っ赤になった顔を両手で覆うと、
「お兄ちゃんのバカ」と呟いた。
和人は直枝の肩に手を回すと、
「さて、じゃあ帰ろうか」と言った。
直枝がこくりと首を振る。
「それじゃあ、失礼します」
「はい、お気をつけて」
「直枝さん、またいつでも遊びに来てくださいね」
「あ、はい。ぜひ」
直枝の両親が玄関先で見送る。
和人と直枝はもう一度挨拶すると、直枝の自宅へ向かって歩き始めた。
「あ、そうそう。お兄ちゃん」
「ん?」「はい、これ」
直枝は持っていた紙袋を和人に差し出す。
「お、ありがとう。なんだろ?」
和人はガサガサと中身を取り出した。
「お兄ちゃんの好きなものってわからないから、無難に食べ物にしたよ」
和人が取り出したものは、チョコレートのかかったドーナツだった。
「お、いいな。ちょうど甘いものが食べたいと思っていたところだ」
「良かった。私も大好きなんだ」
「それじゃ、いただきまーす」
「どうぞどうぞ」
二人は並んで歩道を歩く。夕焼けに染まりかけた空がとても美しかった。
終わり。

