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天使のいたずら―ママとマキちゃんの●●な体験―
第4章 ある計画
スラリと伸びた長い両足。

その染み一つ無い白い肌を、うす紫のフレアスカートがフンワリと覆っています。

同じ色のスーツに包まれたブラウスは、シルクの光沢を輝かせ、盛り上った豊満なバストを窮屈そうにボタンで留めています。

首筋にあるブルーのリボンの紐を結びながら、ママは鏡をジッと見つめていました。

濃い目の眉がバランスよく左右に伸びています。

大きな半月形の瞳が潤んだ光を散乱させています。

長い睫毛を何度か瞬きさせました。

キュッと結ばれた唇には、薄いピンク色のルージュが引いてあります。

ママはフッと笑みを零しました。

だがその表情は、直ぐに寂しげな色に染まっていきます。

(綺麗・・・・・よね?)

自分に問いかけています。

腰に手をあてポーズを取ってみました。

とても5歳の娘がいるとは思えません。

仕事先でも男性はおろか、女性からも羨望の眼差しを受ける程です。

(なのに・・・・。)

もう一月も、セックスをしていません。

夫の靖男さんは優しくていい人です。

背も高く甘いマスクをしています。

見合い結婚でしたがママも一目で惹かれたのです。

只、役員の娘という事で必要以上に気を使っているようでした。

新婚の頃、セックスの体位が恥ずかしくて拒んだ行為がトラウマになっているのか、ママを気遣うようにノーマルなセックスを頑なに守っているようです。

男の上に自分からまたがる等、あの頃の自分では考えられない事でした。

かと言って、セックスが嫌いという訳ではありません。

只、何も知らなかっただけなのです。

(今は・・・・。)

そう。

何か物足りないのです。

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