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天使のいたずら―ママとマキちゃんの●●な体験―
第3章 苛立ち
「あのね、マキちゃん、きょうね・・・ベルと、おともだちになったのぉ・・。」

ホッペにジャムをつけて、夢中でしゃべっています。

「パパ、コーヒーのお代わりは?」

「うん・・・・?ああ・・・もう、いいや・・・。」

新聞を読んでいたパパは上の空で答えました。

その疲れた表情にママは小さくため息をつきました。

パパは銀行に勤めていて、毎晩遅く帰ってきます。

相当ストレスを貯めているのか、この頃では会話も少なく元気がなさそうです。

夜も帰ると直ぐに寝てしまい、ママは寂しく思っていました。

そう、もう随分とご無沙汰になっているのです。

一ヶ月近くもセックスをしていません。

お出かけのキスどころか肩を抱いてさえもくれないのです。

雑誌等で話題になっているセックスレスの夫婦に自分達もなりかけているのかと思うと怖くなってくるのでした。

二人目の子供が欲しいせいかもしれませんが、この頃身体が火照るママは苛立ちを覚えるのでした。

今朝も5歳の娘の舌に、敏感に反応してしまった程ですから。

「ベルって、マホウがつかえるのぉ・・・・それでね、それでね・・・・。」

マキちゃんの無邪気な声に、パパも新聞を置いて聞きました。

「パパのオヨメサンにしてくれるように、オネガイしたのぉ・・・。」

マキちゃんはパパも大好きでした。

いつかもパパの膝の上で古いアルバムを見ていると。

「わー、キレイ・・・・ママなの?」

「そーだよ、ママが中学生の時の写真だよ。」

「かわいーい・・・・。」

「そうだね、まるでアイドル歌手みたいだねぇ。」

「このとき、ママとケッコンしたのぉ?」

「まさか・・・・もっと大人になってからさ。」

そう言うとパパは大きなため息をつきました。

(こんな若い子とセックスしたら、どんなに興奮するだろう・・・・。)

パパは食い入るように、制服姿のママの写真を見つめています。

パパは最近調子が悪く、不能気味でした。

勿論、ママの事は心から愛しています。

だけどいくら美人とはいえ、結婚6年目となると熱も冷めてしまいます。

倦怠期というか、セックスもしたいと思わないのです。

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