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天使のいたずら―ママとマキちゃんの●●な体験―
第19章 罪
夏の朝は早いです。

斜めの日差しがカーテンの隙間からこぼれています。

ママの髪がブロンドに染まりキラキラと輝いて、とても綺麗に見えました。

「う・・・・ん・・・・。」

長い睫毛がピクリと揺れました。

静かに開いた瞳は透き通り、瑞々しい色をたたえています。

ママは一瞬、自分がどこにいるか分かりませんでした。

「あっ・・・・。」

あたりを見廻すと、ようやく自分の部屋だと気づきました。

(そうだ・・・・あのまま眠ってしまったのね。)

ママはもう一度、マキちゃんの部屋に行ったのです。

何だか一人で寝るのが怖かったのです。

でも、隣で眠っている筈の娘がいません。

「マキちゃん・・・・?」

呼んでも返事がなく、朝の光がベッドのシーツの皺を何本か作っているだけでした。

(もう起きちゃったのかな?)

小首をかしげて、暫くママはぼうっとしていました。

「フッ・・・ウーン・・・・。」

フワフワとした感覚に包まれながら、大きく伸びをしました。

(ああ、こんなに・・・・。)

グッスリと眠ったのは久しぶりだと思いました。

何だか身体が軽く感じます。

溜まっていたものを全て吐き出したような、心地よい満足感です。

「あっ・・・・。」

小さく声を上げました。

「わ、わた・・し・・・・。」

昨日の出来事を思い出したのです。

「ど、どうしよう・・・・。」

内股に座りなおすと、モジモジと身をよじらせています。

身体が熱くなる気がしました。

顔が赤く染まっています。

そして、不安な気持ちが湧き上がってくるのでした。

「パパは・・・パパは帰っているのかしら?」

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