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初めての体験は、自分の意識が
第1章 ような気がしてしまうので、もうあまり抵抗できないのだった。
「あのぉ、ご主人様……」「ん? 何かしら?」「私って魅力がないんでしょうか?」「え?」「だってご主人様は全然興味を持ってくれないじゃないですかぁ」頬っぺたが膨らんでいる。その様子がなんだかとても愛らしいと思った。「そんなことないよ」頭を撫でてあげた。「じゃあどうして私には何もしてくださらないのですか」彼女は私に抱きついてきて言った。「私、ずっと待っていたんですよ」
「あ、そうだ。名前を決めてあげなくっちゃ」
「名前? ご主人様につけてもらえるの? うれしいな」
「どんな名前がいいかしら」
「うーん、じゃあ、タマでいいです。それがいいです」
「ダメだよ。そんなのかわいそうじゃない。せっかく新しい命が生まれたんだもの。素敵な名前を考えてあげるわ」
「本当? 嬉しいなぁ。でも、私の名前なんてどうでもいいのにぃ」
「ダーメ! 決めた! あなたの名前はタマコ! タマはカタカナで書いてタマと読むの。どう?」
「えーっ! タマって猫みたいな名まえだなぁ。でも仕方ないかぁ。はい、わかりました。タマコで結構ですぅ。で、でもタマはひらがなで書きたいから、カタカナで書くときはタマ子でお願いします」
「わかった。じゃあ改めて自己紹介させて頂きます。私はタマ子。タマはカタカナで、名前はタマコと読みます。私はご主人様の忠実な下僕でございます。どうぞよろしくお願いいたします」「下僕じゃないよ、仲間よ」
「はい、ご主人様」
「じゃあ次はタマちゃんの番ね。あなたのことを聞かせてよ」「はい、喜んで」
「私はタマと言います。年齢は十六歳。身長百六十五センチ。スリーサイズは上から八十・五八・九〇。バストはDカップです。好きな食べ物はチーズケーキで、嫌いな食べ物はピーマンです」「へぇ〜、そうなんだ」「はい、そうなんです」
「じゃあ趣味は何?」「えっとぉ、趣味というか特技なんですけどぉ、私ってすごく運がいいんです。宝くじを買ったら必ず一等が当たりますし、福引では特賞ばかり当ててしまいます。あと旅行に行った時には必ず雨が降るので傘を持ち歩いています」「えっ、すごいね。ラッキーガールじゃん」
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