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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第12章 ロストチェリー
「はあ~…」
健一は何度も試験結果表を見直してみたが
数字が増えるわけなどなかった。
五教科中の二教科で欠点の赤文字が踊っていた。
家に帰ると文恵叔母さんが
「試験結果を返してもらったんでしょ?
ちょっと見せてよ」と言ってきた。
「ああ…えっと…まだ返してもらってないよ」
健一は何とか誤魔化したかった。
「嘘おっしゃい。
あなたは嘘をつくと目が泳ぐからすぐにわかるのよ」
凛とした眼差しで見つめられると
白旗をあげずにはいられない。
「ごめんなさい…嘘をつきました」
健一は鞄から渋々と試験結果表を文恵に差し出した。
一目見ただけで
欠点の赤文字が散々な結果だと物語っていた。
「まあ!どうして?あんなに勉強してたのに」
健一以上に文恵が落胆の表情を浮かべた。
「期末は頑張るよ
今回はちょっとヤマが外れただけだし…」
取り繕うとしたが、またもや文恵の凛とした眼差しが健一の眼を射抜く。
「ごめんなさい、正直に言います
どうしても女性の体の事が気になって
集中できなかったんです」
健一は文恵と聡子の二股のお付き合いをしているので文恵の体と言わずに
敢えて女性の体と固有名詞を言わなかった。
『女の体ねえ…
そろそろ童貞を卒業して男としてしっかりしてもらう時期が来たのかもね…』
中途半端に性の楽しさを教えてしまった自分にも責任があるわと
文恵は健一との一線を越える覚悟を決めた。