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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第15章 転機
翌朝、とても気まずかった。
ここに来て初めて僕らは会話をせずに黙々と朝食を食べた。
登校して大下がちょっかいを出してきても
いつものようにバカ騒ぎになることもなかったし、
する気にもなれなかった。
昼食も食欲がなくてジュースだけを喉に流し込んでいた。
そこへ聡子がやって来た。
「そこ、座ってもいい?」
「いいけど…珍しいな君が学食にくるなんて」
いつもは親友の真美とお弁当を食べる筈なのに。
「真美は彼氏と忙しいみたいよ」
ほら、と言って校庭の方を指差した。
そこには二人仲睦まじくお弁当を食べあっていた。
「真美ね、ちゃんとご両親に大下くんを紹介したんだって…大下くんも真美を自分の両親に紹介したって…これで晴れて公認の仲になったわけよね」
いいなあ…そう言って聡子はため息をついた。
思えば聡子を一度も家に招待したことがなかったよなあ…
「今度、うちに遊びに来る?」
話の自然な流れで僕は聡子を家に誘った。
途端、聡子は満面の笑顔になって
「いいの?じゃあ、私をちゃんとご両親に紹介してくれる?」
そうだよなあ…いつまでも内緒にしておけないもんな。
「うん、ちゃんと紹介するよ」
僕は覚悟を決めた。