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僕の叔母さんは美熟女~教えてあげるね~
第16章 終わりよければすべてよし
週末の土曜日、僕と聡子は電車に揺られていた。
「すごく遠いのね」
車窓はいつしか田園地帯に移り変わっていた。
「ど田舎だから驚くよ」
実際は「ど」は付かないけど
田舎であることに違いない。
電車を乗り継いでようやく僕たちは実家に着いた。
「ただいま~」
彼女を紹介するために帰省すると伝えていたから
母さんは「は~い」と嬉しそうな声で玄関の引き戸を開けてくれた。
母さんは聡子を見るなり
「まあ!あなたが聡子さんね
なんて可愛いんでしょ♪
まるでお人形さんのようだわ」
聡子に自己紹介の隙も与えずに
マシンガンのように聡子を誉め続けた。
「はじめまして、横山聡子です」
まあまあ、固い挨拶は抜きにして上がって頂戴な
母はまるで花嫁を迎え入れるように上機嫌だった。
「親父は?」
靴を脱ぎながら僕は母に尋ねた。
彼女を紹介するからパチンコとか遊びに出掛けないでくれよなとは伝えてあるけど
自分勝手な父親だからちゃんと居てくれているのか不安だった。
「リビングにいるわ
お父さん、聡子さんに会うのが楽しみで
朝からビールを三本も開けちゃったのよ」
えっ?それってベロンベロンに酔ってない?
大丈夫かなあ…
リビングに行くと親父は案の定ベロンベロンで上機嫌だった。
僕の幼少期の失敗談など
聡子には黙っておきたいことを
ペラペラとしゃべった。
これ以上ここにいると僕の全てを知られてしまうので早々に引き払おうとした。
なのに、「お昼、食べて帰るでしょ?」と母が引き留めた。