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【R18】扇情の告白② 乱倫の贄(にえ)(改訂版)
第2章 蹂躙 (秘密を守るため男達の性玩具と化す母)
翌朝、目が覚めた後に考えていました。
沢田の一件から一週間前しか経っていないにも関わらず、なぜ昨日のようなことになってしまったのか。
おそらく沢田は母への支配を強固にするため、共犯となる者を集めたのではないでしょうか。
沢田一人であれば、もしかすると母が覚悟を決めて反抗することもあるかもしれませんが、複数の男との乱倫に狂ったとあれば、それを人に知られることは家庭・社会どちらにしても死することと同義になります。
母と顔を合わせることに私はひどく動揺していたのですが、朝食の席の母はやはり拍子抜けするほど普段通りのように見え、それはかえって私を困惑させるのでした。

数日後、父が帰省してきました。
久々に家族が揃ったわけですが、私はなんとも言えない居心地の悪さを感じて、適当な理由をつけて早々に東京のアパートに舞い戻りました。

その後、母とあの男逹の関係がどうなったのかは知りません。
人妻との乱倫の快楽に取り憑かれた男逹が、あの日だけで終わらせたとは到底考えられませんが、私はもう確かめようとはしませんでした。

あれから二十年余り経ちました。

私は結婚し、子供もできました。
実家には今もお盆・正月には帰っています。
あの日の男逹のうち、年上だった一人は既に鬼籍に入り、もう一人は病を得て寝たきりになっていると聞きました。
母も六十を迎え、昔日に比べれば老いを感じるようになりました。
しかし、時折ふと垣間見せる艶めかしい佇まいを目にするたびに、まさか今でも……と、私はしこりのような息苦しさを感じてしまうのです。

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