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【R18】扇情の告白② 乱倫の贄(にえ)(改訂版)
第1章 代償 (不貞行為を知られた母はその身体で代償を払う)
幸いなことに、鍵は掛かっていませんでした。
こうして家の中には入ることができたものの、私は家の中に何か違和感を覚えました。
テーブルの上にマグカップが置いたままになっているなど、几帳面な母であれば外出前にきちんと片付けていきそうなものなのに、その余裕もなかったように見えます。
私は家の中を順番に確認していきましたが、母の姿はありませんでした。
しかし、玄関を確認したときに違和感の正体を見つけてしまったのです。
そこには、男物のサンダルがありました。
父や私のものではありません。
鍵の掛かった玄関の内側に知らないサンダルがあるということは、家の中に何者かがいるということにほかなりません。
私は少し恐怖を感じながらも、もう一度慎重に一つずつ部屋を確認していきました。
しかし、結局誰もいませんでした。
「古い家」の方かもしれない。
そう思い私は、ダイニングの奥の廊下へと進みました。
「古い家」とは、数年前に亡くなった祖父の部屋があった別棟です。
私の実家は、私が小学生の頃までは昔ながらの日本家屋で、父は会社員になったため跡を継ぎませんでしたが、祖父の代までは農家をやっていました。
私が中学生のとき、父が今の生活に不便だからと家を建て直そうとしたのですが、祖父が嫌がったので、やむなく元の家の一部を残して祖父が寝起きするための別棟として、隣に新しく建てた家とは廊下で繋がれました。
祖父がなくなった後は、半ば物置のように使われている場所です。
古い家への廊下を慎重に進み、昔の祖父の部屋の手前まで近づいたときでした。
不意に、男のものと思われるこもった声が聞こえました。
内容までは判りませんでしたが、目の前の部屋の中に何者かがにいることは確信しました。
私は、さらに慎重に部屋の障子戸へと近づきます。
障子戸は完全に閉まっておらず、一センチほどの隙間が開いていました。
その隙間から中を覗くと、日本家屋特有のほの暗い部屋の中には、二人の人影が見えました。
こうして家の中には入ることができたものの、私は家の中に何か違和感を覚えました。
テーブルの上にマグカップが置いたままになっているなど、几帳面な母であれば外出前にきちんと片付けていきそうなものなのに、その余裕もなかったように見えます。
私は家の中を順番に確認していきましたが、母の姿はありませんでした。
しかし、玄関を確認したときに違和感の正体を見つけてしまったのです。
そこには、男物のサンダルがありました。
父や私のものではありません。
鍵の掛かった玄関の内側に知らないサンダルがあるということは、家の中に何者かがいるということにほかなりません。
私は少し恐怖を感じながらも、もう一度慎重に一つずつ部屋を確認していきました。
しかし、結局誰もいませんでした。
「古い家」の方かもしれない。
そう思い私は、ダイニングの奥の廊下へと進みました。
「古い家」とは、数年前に亡くなった祖父の部屋があった別棟です。
私の実家は、私が小学生の頃までは昔ながらの日本家屋で、父は会社員になったため跡を継ぎませんでしたが、祖父の代までは農家をやっていました。
私が中学生のとき、父が今の生活に不便だからと家を建て直そうとしたのですが、祖父が嫌がったので、やむなく元の家の一部を残して祖父が寝起きするための別棟として、隣に新しく建てた家とは廊下で繋がれました。
祖父がなくなった後は、半ば物置のように使われている場所です。
古い家への廊下を慎重に進み、昔の祖父の部屋の手前まで近づいたときでした。
不意に、男のものと思われるこもった声が聞こえました。
内容までは判りませんでしたが、目の前の部屋の中に何者かがにいることは確信しました。
私は、さらに慎重に部屋の障子戸へと近づきます。
障子戸は完全に閉まっておらず、一センチほどの隙間が開いていました。
その隙間から中を覗くと、日本家屋特有のほの暗い部屋の中には、二人の人影が見えました。