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【R18】扇情の告白② 乱倫の贄(にえ)(改訂版)
第1章 代償 (不貞行為を知られた母はその身体で代償を払う)
ひとりはやや腹の出た年配の男でした。
もうひとりは女で、男に向かい合うように立っています。
少しずつ目が慣れて来ると、ふたりの姿が徐々に鮮明になってきました。
男は、私の子供の頃からこの地域の町内会長をしている沢田という男でした。
そして女のほうは、結っていた髪をほどいているため出掛けに見たときの姿とは違っていますが、間違いなく私の母でした。

「それにしても、まさか奥さんがヨシオカとあんなことになってるとはなぁ」
沢田が、ぼそりと呟きました。
「俺も最初は、まぁなんかの間違いかと思ったんだけどよ」
沢田は母の顔を覗きこむように首を傾げます。
母は黙って俯いたままでした。
「タケシとは、学年は違えど子供の頃から知った仲だ。その奥さんのやってたこと、このまま黙っていてもいいもんなのか……」

いったい何の話をしているのか?

私は混乱する頭で必死に考えました。
ヨシオカ、という名前で思い浮かんだのは、私の家の裏に住んでいる沢田と同年代と思われる年配の男の人でした。
もっとも、私は見かけた時に会釈をする程度で、その人のことをそれほど詳しくは知りませんでした。
タケシは、おそらく私の父の剛のことだと思われました。
裏の吉岡さんと母の間に何かがあり、それは父に知られてはいけないこと……。
その瞬間、私は理解しました。
母は裏の吉岡さんと不貞を行い、それを沢田に知られたのだと。
浮ついた姿などみせたことがない母が、そんな行為をしていたことは私にとって衝撃でした。
しかしそれ以上に、いま目の前で起きている不穏な光景に対して、私は焦燥を感じていました。
沢田は、何の目的でここにいるのでしょうか。
幼なじみの父への正義感からなのであれば、直接父へ伝えれば済むはずです。
「夫には……夫にはどうか言わないでください」
母は頭を下げて沢田に懇願しました。
「まあ、奥さんの気持ちも解らなくもないさ。何カ月も旦那が留守ともなれば、体が寂しくなってもしようがねぇよな」
沢田は母ににじり寄り、肩に手を置きました。
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