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好きになってくれてありがとう
第15章 はじめまして


「やめろよ、お袋。理恵が困ってる。」

「だってー、私だって誰かとお出かけしたいのに。」

「親父とデートしてたらいいだろ?」

「してるわよ。たまには女の子としたいの!」

「兄貴の奥さんと出かけろよ。」

「野々花ちゃんはネイリスト。自宅でサロン持ってるからなかなか予定が合わないのよ。」

「だから理恵も働くから無理だ。」



二人のやり取りを聞いていて微笑ましくなり無意識のうちに笑っていたのかもしれない。


「ね?私の言ったとおりだろう?あの二人は仲が悪そうに見えるけどなんだかんだ仲がいいんだよ。」

「本当ですね。」

「今度理恵さんのお宅にもご挨拶に行かなきゃね。」

「ありがとうございます。両親もこっちに最近来ていないと言っていたのでこちらから伺わせて頂きたく思います。」


私はいつでもいい。もう主な仕事は息子に任せているからね。と笑っていた。



「私、公私共に支えてほしいと言ってもらえたんです。とても嬉しかったんです。
まだ働きたいと思っていたから仕事が見つかったのと翼さんと一緒にいられることが。」


プロポーズしてもらってこの人とならと思えたのは本当に嬉しかった。
だから翼さんと一緒になることを決めた。
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