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好きになってくれてありがとう
第3章 プロポーズ


翌日は今まで通り会社にむかいいつもと変わらず仕事をした。

「こんにちは月島さん」

受付にいて声をかけてくれたのはお得意様の松本様だ。

松本様は某運送会社の会長の奥様だ。
デパ地下で食品を買ったりすべての買い物をこのデパートでしてくださっている。


「いらっしゃいませ、松本様。
本日も素敵なお召し物で。」

「ふふ。ありがとう。」

「外商係員を呼びますので少々お待ちくださいませ。」

「いえ、構わないのよ。今日は会いたい人がいて来たの。このデパートに藤堂翼が勤めてると思うの。呼んでくださる?」



藤堂翼…
紛れもなく昨日一緒にいた部長の名前だった。


「藤堂…でございますか?」

「えぇ。松本と言えばすぐにわかると思うの。月島さんよろしくね。」


どうして松本様は部長に会いに来たのか考えることなんて出来ずに私はすぐに事務所に内線電話をした。


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