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ディックガールちゃんとカントボーイくん
第1章 僕はカントボーイ
「うわ、オンナノコが来たぞ!」
…ちがうよ。
「犯してやれ!」
……やめて……
「その要らない穴満たしてやるんだ、感謝しろよ?
ほら、出すぞ」
「あ……っ、ああーっ……ん」
嫌だ、僕はそんなんじゃない……っ
ドクドクと下腹部に、「男」の鼓動が伝わってくる。
好きでないどころか、知り合いでもない「男」の鼓動だ。
それなのに、鳴き声を抑えられない。
「雌」特有の鳴き声。
声変わりが始まったせいで掠れた声なのが客観的に見れば違和感なのだろうか。
自分で言うのもなんだけど、僕は割りかし不幸な部類の人間だと思う。
少なくとも中3ですでに産婦人科に顔を覚えられてしまうDKなんて、そうそういないだろう。
…ちがうよ。
「犯してやれ!」
……やめて……
「その要らない穴満たしてやるんだ、感謝しろよ?
ほら、出すぞ」
「あ……っ、ああーっ……ん」
嫌だ、僕はそんなんじゃない……っ
ドクドクと下腹部に、「男」の鼓動が伝わってくる。
好きでないどころか、知り合いでもない「男」の鼓動だ。
それなのに、鳴き声を抑えられない。
「雌」特有の鳴き声。
声変わりが始まったせいで掠れた声なのが客観的に見れば違和感なのだろうか。
自分で言うのもなんだけど、僕は割りかし不幸な部類の人間だと思う。
少なくとも中3ですでに産婦人科に顔を覚えられてしまうDKなんて、そうそういないだろう。