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契約的束縛・過ぎ来し方(すぎこしかた)のメモリー
第3章 メモリー仁科

調教師もそう、私が好んで調教師になったのに結果はこれ、もう少し上手く立ち回れる方法もあったはず、なのに……。

「はぁ……。これでは気が滅入るばかり」

こんなに悩む性格だったか私は……昔の私がそう問いかけているよう。もっと柔軟でもっと残忍な性格だったはず、封じた私の問いに自由を得た私のほうが追いつけず毎回こうしたジレンマに陥ることがしばしば、本当に私らしくないと笑ってしまいたいなど思ってしまう。

「こんな私をルークが見ればなんて言うんでしょう、驚かれますかね流石に……」

ルーク・ガルシア、昔から私の従者であり最強の右腕。手足となる者は数多いが右腕と呼べるのはルークただ一人のみ。私が香港に入った時ルークは一時的にロシアへと戻りそれから連絡程度はあるが一度も会ってはいない、それが救いかはいざ知らずだが。
半ば諦め心地で作業の手を止め髪をかき上げつつ天井を眺め深いため息、私とて気を抜きたい時もある、とはいえこれも最近覚えたに等しいが。こうして居ると如何に自分が常に気を張っていたかをまざまざと思い知る、馬鹿ですね私も自由になるまで分からないとは……。
人のようで人ではない、盟主と呼ばれ人と違う力を持つが全能ではない、コンラート・ゼクスとしてclubには居るが周りとは馴染めない、一番は私が私を見失っている。
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