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契約的束縛・過ぎ来し方(すぎこしかた)のメモリー
第3章 メモリー仁科


ルークが現れたのは電話から二十分も過ぎた頃、相変わらず仏頂面でドアの前に立って居るのを私が引き入れた。

「それで日本の話でしたね」
「はい、先ずはこの資料をお読みください」

手渡された資料を持ち私はソファーに腰かける、ルークのほうはキッチンでお茶を淹れているようですが。

(日本の地下clubの詳細情報ですか……)

現在Cross selsとして地下clubを回しているのは一件、広島周辺に根づく東条海里を主催とするもの、日本はまだ中央の支部はなくこの東条が窓口になっているらしい。
その東条は日本に古くからある暴力団を引き込むことを画策、全面的に上手くはいっていないようだが一部の暴力団と手を組むことには成功、これを使い商品流通させているのが現状ということになる。

「東条海里一人だけですか……。東条の評判は?」
「あまりいいとは言えません、中央十八階級で主催としではギリギリであり人間性の評判も悪く調教師を使い捨てにする話もしばしば。更にいいますと利己的な性格で常に上への取り入りは欠かさないとか」
「私の嫌いな人種ですね」
「はい、それだけは確かです」

『日本へ』それが私の望みだがこの東条海里には近づかないほうがよさそう、ですがそうなると日本に行く目的が薄くなってしまう。なにか方法はないだろうか?

「盟主、本部遺跡の賢人から……。盟主のバックアップのために日本支部を一つ作るそうです」
「私のためだけに、ですか?」
「はい。場所はイタリア大使館地下、そこが一番安全かつ見つかり難い、そんな判断のようです」
「随分と手回しがいい……ルーク、テコ入れしましたか?」
「多少は。今の日本ではこちらが不利です」
「まぁそうですね」

信用のおけない中央側、それを補佐するために独立支部とは賢人共も全く。でも支部を作ったところで現状はなにも変わらないのと同じ、本部側はclubには静観この構えがある限りこちらでは東条率いる地下clubに介入するのは難しい。
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