この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
契約的束縛・過ぎ来し方(すぎこしかた)のメモリー
第3章 メモリー仁科

(それはいいんですがね、問題は調教師のほうですか)

中途半端な調教師としての私、どこをどう変えればいいのかと悩んでも未だ答えは出ず、だが香港以来調教師はしていない。問題は先ほどの東条……これではまた蒸し返しですか。

「なぜ……。何度繰り返すんですかねこの言葉を」

悩まないとは言っていない逆に悩んで来たことは沢山……今までもそして多分これからも。この疑問に明確な答えなんてない……それも薄々理解はしている。……私が私である限りずっと。

「さっきからずっとそこに居るな、いい大人が暇なのか?」
「…………?」

夕焼けを見ながらどうしようもない考えに耽っていたら、唐突にそれは現れ私に話掛けて来た。声の方に振り向けば男性が一人私の近くに立っている、見たことはない初めて会う顔、なのに……どうしてだろうか不思議と嫌な感じは受けない。

「見ていたんですか?」
「なに五分ほどだ。それで動かないんだからもっと前から居たんだろ」
「えぇ、そうですね」
「こんな場所で……悩みか?」
「まあ……」

私の横で呑気にタバコなぞ吸い出したこの男性、よく見れば黒いスーツをかなり気崩してはいるが私の見た目よりは年上な雰囲気。私と同じくらいの身長に黒い髪、体格からしてそこそこには鍛えているよう……会社員よりも夜の商売、そんなのが似合う感じを受ける。

「どうだ俺に話してみないか」
「あなたにですか?」
「他人が聞いたほうが解決出来る時もある。それに一回きりだ後腐れもないだろ」
「後腐れ……そうですね」」

少し迷う話していいものかと……。だが内容的には誰に聞かれても差しさわりはない話、だからだろうか話してみようと思ったのは。
/64ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ