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契約的束縛・過ぎ来し方(すぎこしかた)のメモリー
第3章 メモリー仁科

「どう……言えばいいんでしょうか。とある場所で仕事をしていました、ですが周りには馴染めず仕事も上手くいかない、どうにかしようとあれこれ試しても空振りと言うんですか? 全て失敗に終わってしまう……なぜなんですかね」

タバコの煙を吐き出しながら男性は少し考えているよう、嘘は吐いていない誤魔化し簡素化してはいるが。ですが言葉すればこんなに短いと私でさえ今知ったほど他人に対して言う事はなかった。

「……周りに馴染めんと言ったな? それはあんた自身が歩み寄ろうとしても馴染めなかったのか?」
「それは……」
「なんとなくだが俺は違う気がする。周りに合わせようとはしなかったのほうじゃないのか? 仕事も合わせないから嚙み合わない、スタンドプレイでは上手くはいかん」
「スタンドプレイ……」

私は……私はそこまで独りよがりだったのだろうか? いえ、色々やってもどこかに『過去の私』が潜んでいなかったか? 人付き合い悪く噂されても知らん顔、だから優しいだけと揶揄されショーどころか裏方仕事、ライランが私を準備に回したのはこれが理由?

(優しい……執事的プレイは私の他にも居たはず、それは見に来る客層で分かっていたはずなのに私は見逃した。……そこにある裏の意味を理解してはいなかったんですね)

スタンドプレイで周りに合わせようとしなかったからこそ全てが上手くいかない、多分私自身の立ち位置が周りを拒んだ……人とは違うと。捨てたつもりが一番捕らわれていたのは私、力は封じれても記憶は封じることは出来ない、過去の記憶が『なぜ』の原因だったと誰が思うでしょう。
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