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契約的束縛・過ぎ来し方(すぎこしかた)のメモリー
第4章 メモリー本郷

「すみません」
「ようこそ十河《そごう》スポーツジムへ」
「入会希望の本郷だが……」
「はい承っております。筋力トレーニングと護身術コースですね」
「あぁ……」

こうして世間に出て思ったが、ずっと男のみの生活だったせいか女性と話すのが苦手だ。防衛大に女性が居なかったわけではない、だが俺は殆どと言っていいほど声を掛けたことも掛けられたこともなかったので女性には無縁生活。元々得意な方ではなかったが防衛大で致命的に弱くなったとは思う。あぁ幾ら俺でも過去に彼女くらいは居たぞ、まあ普通に話をする程度ではあったが全く女っ毛無しは俺が可愛そうだろ?
そんな事を思っているうちに次々と事務手続きを終え、受付の女性は俺を中へ案内してくれる。

(思った通りの感じだな)

一般よりもハードなトレーニングメニューそして奥には畳敷きの修練場、俺がここを選んだ理由は護身術指導があったため。防衛大という自衛官前提の訓練をしたためか人を傷つけることは覚えているが守るほうは基礎程度、だから今後の事を考え護身術を身に付けようと思った。
あの場所から出た俺には荒事などは必要ない、これからは俺のこの鍛えた体力と守る力だろう……本格的に俺が付きたい仕事をするなら尚更。

「初めまして本郷紡と言います」
「十河敬二《そごうけいじ》、このジムの経営者で護身術を担当している」
「これからよろしくお願いします」
「あぁ。それでいきなり護身術……というわけではなさそうだ」
「はい、子供の頃から柔道を、防衛大で基礎訓練は受けています」
「防衛大? 自衛官なのか」
「いえ訓練最中の怪我で中退しています」
「今更護身術など必要がないと思うがな」
「あれは自衛官になるための軍隊方式、守るには向いていませんので」
「なるほど」
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