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艶めくときは
第2章 あなた
あなたが好きで好きで好きで
どうしようも無いくらい
好きで好きで好きで……

あなたと微睡み
あなたと囁き合う

仕方ない事なの……
どうしたら良いのかなんて
判らない!
簡単に割り切れたら
心が軽くなれるのに

何度
「私は大丈夫だから」
なんていい女ぶっていたかな

それでも聞きたくなる心が
煩く泣き出すんだ

「ねぇ 帰ったら 抱くの?」
デリカシーのない聞き方しか出来ない

これって正直者に軍配上げる?
それとも優しい嘘に?

私に為てくれたように
こんなに優しくするの?

こんなにあなたは感じるの?

あなたは私と居たいと言い
私はあなたと居たいと言う

もう終わっているんだ
だから待っていて

甘い戯れ言はいらないの
笑っている私の
笑っていない心がうろうろ
うつろに蠢いているのを
知って欲しくなっている

あなたを深く深く深く
愛してしまった私は
仕方ない
「私は大丈夫」 
なんて言えるわけも無い

「そろそろ帰ろう」

眠ったふり為ている私を
優しく抱き締める

「ごめんね 待っていて 必ず」

抱き上げるあなたの首に縋り泣く

いつか
ひとつのドアからふたりで出かけたい

「うん……待ってるから ずっと」

この返事は間違いじゃ無いよね
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