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第2章 あなた

久々にあなたと散歩に出る
お互いそろそろ
赤チャンが近づいて
健康なんか気にしだして

｢駅まで歩くぞ｣
了解～たださ
20㎝の身長差あるんです
私小走りになるんだから
判っているでしょうけど

脂肪燃焼だって頑張りますよ

時折振り返り
立ち止まり
待ってくれるあなた
やっぱり優しいなぁ

｢最近流行のパンケーキ屋が
出来たの知ってる？｣
連れて行かれたお店は
行列……嫌だ行列……
と言って顔を見上げると

あなたはかなり嬉しそう

だからか
朝食は少なめって言ったんだ

｢ここのおすすめは
ハワイアンパンケーキなんだって　トッピングはアイスクリームか
ホイップクリーム
両方乗せるのもありだっと｣

あなたは暫く悩み
ホイップクリーム
私は即決でアイスクリーム

わぁ～来た来た
フルーツいっぱい綺麗！
インスタ映えなどと言いながら
食し始めた私たち
ゆっくり話しでもと思いきや
｢溶けてる溶けてる！｣

どんどん食べる

パンケーキにアイスクリーム
ったく忙しくない！

｢おまえは食べるの遅いからな
アハハハ｣
笑わないでよ
そう思ったら言ってよ
意地悪～

ねぇ

この間行ってみたらねぇ
パンケーキ屋さんは
パイ専門店に変わってたよ

きっと
パンケーキにアイスクリームは
あんまりだったかもね

やっぱり王道は
メープルシロップとバター
だよね

御意見は？

ねぇ
なんか言ってよ……

虹の橋のたもとにいるんでしょ
あの子とに一緒に
待っててくれてるんだよね

是非気長にお願いします
なんせ歩幅が違いすぎてね